紫外線対策や飛散対策で、窓ガラスフィルムの施行を希望される方がいます。お客様の中には「窓ガラスフィルムを貼ってみたけれど、外の景色がクリアに見えなくなってしまった…」とお悩みを抱えている方が多いです。
これらの悩みは虹彩現象が原因であることが多く、対策を行えば解決できます。この記事では、窓ガラスフィルムで起きる虹彩現象の原因から対策方法まで解説します。
窓ガラスフィルムで起きる虹彩現象
窓ガラスフィルム施工の依頼前に理解しておきたいものが「虹彩現象」です。まずは、窓ガラスフィルム施行後に現れる虹彩現象について解説します。
そもそも「虹彩現象」とは
虹彩現象とは、ガラスフィルムを貼った窓に虹色模様が見える現象のことをいいます。
虹彩現象は日常生活で支障が出る問題ではありませんが「紫外線対策や災害対策で窓ガラスフィルムを施行したら、窓から景色が見えづらくなった」などで気にする方はいます。従来の透明フィルムを貼ると景色が変わることが、上記の写真からも分かるでしょう。これが、虹彩現象です。
虹彩現象が起きる原因
窓ガラスフィルムの構造は「粘着層」「ポリエステルフィルム」「ハードコート層」の3層構造で薄膜が積層されています。ポリエステルフィルムは傷付きやすい性質があるため、表面に耐摩耗性に優れたハードコート層が施されています。
ハードコート層は均一に塗工されていますが、ナノレベルでは厚みが異なるため、可視光線である380~780nmの光を反射してしまうのです。昼間は外からの透過光が強いため、虹彩現象は現れにくいですが、夜間は室内の照明が反射しやすくなるため、虹彩現象が現れやすいです。
虹彩現象対策がおすすめの人
虹彩現象は、室内の照明が反射して起こる現象です。夜間に虹彩現象が現れると、眺望を楽しむことができません。そのため、街の景色を一望できる高層マンションにお住まいの方や景色を眺めながら食事が楽しめる飲食店の方は虹彩現象の対策をおすすめしています。
窓フィルムで起きる虹彩現象の対策方法
虹彩現象を防ぐには、具体的にどうすれば良いのでしょうか?施行業者の当社がおすすめする対策方法は、以下の3つの方法です。
1.照明を変更する
虹彩現象が現れやすい照明器具は「青」「緑」「赤」の光の三原色を作る蛍光灯です。室内から見える虹彩現象は蛍光灯が原因となっています。そのため、白熱灯やLED照明に照明器具を交換すれば、虹色現象が見られなくなります。
LED照明に切り替える場合は、大規模工事が必要になることもありますが、電気光熱費は下がるので現実的な選択肢になるでしょう。
2.外側にフィルムを貼る
室内から見える虹彩現象は、フィルムのハードコート層が可視光線を反射して起こるものです。そのため、外側からフィルムを貼ることで改善できます。
太陽光による虹彩現象は起きてしまうので注意してください。外から窓を眺めると虹彩現象が気になるかもしれませんが、室内からの眺望は維持できます。
3.低虹彩フィルムを選ぶ
虹彩現象はフィルムの構造上で起こるものですが、虹彩現象を低減する新技術が開発されており、低虹彩フィルムが販売され始めました。ガラスフィルム施工を依頼する場合は、機能面や効果、耐久性などを良く確認して、適切な製品を選択してください。当店で依頼が多いフィルムは、3Mやサンゲツのメーカーが多いです。
窓ガラスフィルムの虹彩現象対策で良くある質問
紫外線対策や飛散防止対策のために窓ガラスフィルムの施行を希望される方は、低虹彩フィルムを採用するか迷われます。ここでは、窓ガラスフィルム施行で良くある質問をご紹介します。
Q.窓ガラスフィルムの効果に有効期限はありますか?
窓ガラスフィルムがガラス面と接着されていれば、有効期限はありません。しかし、経年劣化によるキズやホコリ、結露などで隙間や剥がれが生じた場合は、従来の効力が発揮しなくなります。
Q.ショールームがなくて困っていますが、どうすれば良いですか?
ショールーム見学はできなくてお困りの方は、ぜひ、当店にご相談ください。窓ガラスフィルムの施行は現調が前提として必要です。窓の状態やご依頼者様の要望を聞いた上で、最適な提案をさせていただきます。
Q.窓ガラスフィルムは自分で施行できますか?
窓ガラスフィルムを自分で施行する方もいます。スキージーや定規の道具を使うとキレイに施工できます。しかし、施工に失敗して窓ガラスフィルムを剥がすとガラス面に糊が残るので注意してください。
ガラススクレイパーで除去することはできますが、心配な方は施行業者に相談することをおすすめします。
まとめ
紫外線対策や防犯対策、災害対策で窓ガラスフィルムの施行を希望される方が増えています。機能面や価格面で窓ガラスフィルムを選んだり、コストを抑えるために自分で施行したりする方もいますが、要望に見合ったフィルムを選ぶことが大切です。室内の窓から見える眺望を楽しみたい方は、ぜひ、低虹彩フィルムを選んでみてください。