毎年、夏の暑さは厳しくなってきています。20年前は、30℃を超えると暑いと感じていましたが、近年では35℃は当たり前となりました。40℃を超える日もあります。このように過酷な猛暑日を乗り越える方法はないかと、遮熱グッズに注目が集まっています。
遮熱カーテンやすだれなどのグッズが王道ですが、窓ガラス遮熱フィルムが少しずつ注目を集めているのです。遮熱フィルムとは、どのような商品なのでしょうか?
この記事では、夏の猛暑を乗り切るために貼りたい「窓ガラス遮熱フィルム」について分かりやすく解説します。
遮熱フィルムとは
遮熱フィルムとは、熱を吸収するアルミニウムの素材が含まれた薄膜を積層したフィルムです。窓
用ガラスフィルムを貼ることで、特定の波長域の紫外線をカットできるため、日遮熱で室温が急上昇するのを抑えることができます。紫外線対策だけでに留まらず、夏のエアコンの冷暖房費の負担も抑えられるとして、注目を浴びています。
遮熱フィルムを貼るメリット
遮熱フィルムを貼ると、さまざまなメリットが得られます。
室内の遮熱
遮熱フィルムのアルミニウムの素材が熱を吸収して、室内に紫外線を通しません。某フィルムメーカーが初夏に遮熱フィルムを貼った窓と張らない窓の温度を調査したところ、最大で約5℃の温度差が生じました。
部屋の広さや壁の断熱性能によって、室内温度は変動するものですが、遮熱フィルムを貼ることで、冷暖房費が安く抑えることができます。
日焼け防止
夏の紫外線の80%が屋内にも入り込んでいます。外出する時には、日焼け止めクリームや日傘などの紫外線対策している方も、室内での日焼け対策はしないという方も多いです。
しかし、室内にいる時でも紫外線対策をしなければ、日焼けをしてしまいます。しかし、日焼け止めを塗ったり、グローブをはめて生活したりするのは大変でしょう。このような問題を解決するために、遮熱フィルムを貼る方が増えてきています。遮熱フィルムを貼れば、日焼け対策をしなくても、肌が焼けることはありません。
飛散防止
地震や台風などの災害時に、窓ガラスが割れて飛散すると二次災害の危険性が生じます。窓ガラスが割れてしまうと、窓から逃げることができなくなってしまいます。また、ガラスの破片が刺さり、怪我をしてしまうかもしれません。
このような問題も、遮熱フィルムを貼ることで解決できます。飛散防止の効果が得られるフィルムを貼れば、窓ガラスが割れにくくなります。そのため、災害対策として遮熱フィルムを貼る方も増えてきているのです。
遮熱フィルムを貼るデメリット
遮熱フィルムを貼るデメリットも存在するため、気をつけてください。ここでは、遮熱フィルムを貼るデメリットをご紹介します。
コスト
遮熱フィルムを貼る場合は、コストがかかります。フィルムの種類によって異なりますが、10,000円~14,000円/㎡程度。この金額に、別途基本工事代金として、10,000円が上乗せされます。
お客様の中には、遮熱フィルムを貼りたいけれど、コストが大きな負担になるという方もいます。しかし、10年以上の効果が見込めるので、長期的な視野を入れれば、決して高い金額ではありません。
製品選びの難しさ
一般的な遮熱フィルムは、アルミニウムなどの金属類でコーティングされており、日遮熱を吸収・反射します。金属の割合が高いほど、遮熱効果が得られますが、透明度は失われて、光が室内に入りにくくなる傾向があります。
近頃は、高い遮熱効果を維持しつつも、見た目の暗さを感じさせないフィルムも登場しており、製品選びは慎重に行わなければいけません。
ホームセンターや、通販サイトで遮熱効果が高いフィルムが安価な価格で販売されていますが、窓に貼り付けたら、窓が暗くなってしまったというトラブルも多いです。そのため、遮熱フィルム選びは慎重に行いましょう。
施行の難しさ
窓ガラスフィルムは、非常に薄くてデリケートな素材のため、想像以上に施行が難しいです。フィルムを貼る前に、窓ガラスの面を念入りに掃除する必要があり、小さなホコリや汚れを完璧に取り除く必要があります。
また、上から順番に空気を出しながら貼らないと、窓ガラスとフィルムの間に空気が入ってしまい、期待通りの効果が得られません。
施行方法を間違えてしまうと、剥がす作業も想像以上に大変です。そのため、少しでも不安を感じる方は、専門業者にフィルムを貼ってもらいましょう。
まとめ
今回は、夏の猛暑日を乗り越える遮熱フィルムの魅力をご紹介しました。外からの紫外線をカットして、日遮熱による室温の上昇を抑えられます。それだけではなく、紫外線カットによる日焼け対策ができるとして人気を集めているのです。
この記事では、遮熱フィルムを貼るメリット・デメリットをご紹介しました。遮熱フィルムについて良く理解した上で、窓にフィルムを貼ってみましょう。ぜひ、遮熱フィルムを貼ることをご検討されている方は、窓ガラスフィルム専門業者「CRAFT」まで、お気軽にご相談ください。